個人的には、飛距離のカスタムは初速の制限がある以上、上限が見えてしまっているのであまり考察する気にはならなかったのですが、カスタムショップさんと話すと、やはりまだ需要があるとのこと。

なぜ需要があるのかは、やはりわかりやすい性能のパラメータだからでしょうか。または、土地柄で広いフィールドが多い地域ではより需要があるのかもしれません。

飛距離なんてなくても‥という意見はさておき、今回は真面目に「飛距離をあげる」ということに向き合ってみたいと思います。

まず、飛距離の検証をする上で、避けたいのは「目測による観測」です。

これがあらゆるオカルトカスタムの要因となっています。人間の目はいい加減なので、浮き上がりや最終到達点など、希望的観測やイメージに影響されてしまい全くと言っていいほど宛になりません。

なので、今回は(というか今回も)カラス海岸さんの弾道シュミレーターを使いたいと思います。このシュミレーターの基礎になっているのはシキノさんと石岡さんの弾道計算が元になっているため、かなり実測値と近い値が出ています。

ではまず、弾の重さについて考えていきます。基本的には重ければ重いだけいいとは思います。これはゴルフボールとピンポン球を投げた時にどっちが飛ぶのか考えてみるとイメージがつくかもしれません。実際の数字はこうなります。

0.43g
0.2g

初速と浮き上がりを同等に揃えた上で最終的な到達点が0.2gと0.43gでは14〜15m差が出ているわけです。

とはいえ、0.43gでは0.2gの弾を同じような弾道で飛ばすためには2倍以上の回転数が必要になっています。通常の東京マルイなどのエアガンのホップでは、ホップの可動域が足りなかったり、弾が詰まってしまったり初速が出なかったりと様々な問題が起きそうです。

実際に組み込むのであれば、ホップの抵抗に負けないような仕組みを採用する必要があります。これに向いているのはガスガン系かとは思いますが、ボルトアクションや電動ガンで試すのであれば、ピストン重量をあげたりスプリングを強くしたりした上で、ショートバレルにして初速を落とす必要があります。

これにスプリング強化しなければいけないのであれば、どうせならスプリングを元々強くしなければならないDSGが本来は向いていると思うのですが、カスタムの難易度がやや上がる為にあまり実装している人は見ない印象ではあります。

DSGカスタムレシピ

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