今回は、なるべくでパーツがそろいやすく、そこそこ組みやすい形で、レシピに落とし込もうと思います。
DSG入門編と思っていただければと思います。

特に、タペットプレートはセミを重視するのか、フルを重視するのかで適切なセッティングが違い、ある程度いろいろな形でも初速は出せるので、個人的に一番簡単な形を採用します。

【ベースガン】

何を使っても問題はないのですが、今回はG&GのCM16SRSを採用します。
理由はこれと言ってないですが、安価なことと、電子トリガーが最初から搭載されているため使いやすいのではないでしょうか。

ベース:G&GCM16SRS

G&G CM16 SRS
G&G AEMAMENT

電子トリガー搭載機も安くなりましたね…

【ギア類】

G&Gのギアは基本的には固く壊れにくいです。
かつ、純正の軸受とセットであれば動作はします。
しかし、最近の個体は歪みがひどいケースが散見されるため、気になる場合は別メーカーのものを使うとよいと思います。
セクターギアに関しては、SHSあたりが無難です。モーターはイフリートを想定しているため、ピニオンギアは純正がよいかと思います。スパーギアを交換する際もSHSが無難でしょう。

軸受に関しては、ボールベアリングに変えると多少サイクルが上がります。その際、ギアが歪んでいる個体に関しては回らなくなるので、スパーギアの交換も必要になります。

G&G専用ですが、シムは再調整必須です。

【ピストン】

全金属かつ、樹脂のボディであれば何でもいいのですが、ギア類をSHSに換装しているため、SHSを推奨しておきます。
ピストンヘッドに関しては、吸気穴の無い最近のタイプであれば交換しなくても問題ないですが、吸気穴のあるタイプの場合は強度的にに交換したほうが良いかもしれません。

ピストン:SHSフルティース

これじゃなくてもいいです…

【シリンダー周り】

特に交換しなくてもよいです。
吸気穴の位置を変更すると、若干の初速向上はありますが、重量弾使用時の初速低下を考えると変更しなくても大きなデメリットにはならないかと思います。ピストンヘッドのオーリングも純正でも大きな問題はありません。

【タペットプレート】

DSGカスタムに関して、一番厄介なのがこいつです。
様々な理論がありますが、今回は非常に簡単な方法をお伝えします。
初速が出なかったら、羽の高さ(棒の部分を除く)を12㎜から7㎜まで1㎜ずつ削っていく…これだけです。
ほかにも効率のいいやり方はたくさんありますが、個体差、フルオートのスピードがそれぞれ組む人によって変わるため、適正な位置が把握できません。
ということで、割といろいろな種類の削り方がありますが、セミ重視かつプリコックさせる場合で、ノズルを後退保持の場合は12㎜、フルオートメインの場合でプリコックしないのであれば7㎜…とかとか…書ききれませんので、また別の機会にまとめていきたいと思います。
タペットプレート側の加工もそうですが、メカボのレール側をタペットプレートがスムーズに稼働するように、きれいに磨いてあげてください。
タペットスプリングに関しては、カットしなくても初速が出ますが、サイクル次第では1巻き~2巻きカットが良いかと思います。
タペットプレートの加工を失敗した場合、G&Gは専用品ですが、ほかのメーカーのものも同じように削ってあげれば使えます。

【スプリングレート】

メーカーによりばらつきが大きいのですが、基本的にはM120クラスを使うとよいかと思います。
M130クラスはかなり初速が怪しいです。
初速が出ないからといって、安易にスプリングを交換するのはナンセンスです。
ふとした拍子に初速オーバーしただけでも犯罪ですので細心の注意を払ってください。
効率を重視すれば、M110以下でも初速は出せますが、フルオートメインの場合はピストンスピードが足りない場合があるので気を付けましょう。

【モーター】

お好みですが、ベベルギアとピニオンギアはしっかり合わせましょう。
今回はベースと同じメーカーのイフリートをチョイスしました。

【チャンバー周り】

お好みでどうぞ。
G&G純正パッキン悪くないですよ。
チャンバーは振動で動いてしまうタイプなので、同社製の同軸タイプに変更してもよいかもしれません。
チャンバーとマガジンキャッチをサードパーティー製に変更すると、相性が出てくるので非推奨です。

【参考性能値】

最後に、私の制作した同様のモデルと性能参考値を置いておきます。
初速:88~95 (シリンダーを変更してないと流速気味)
サイクル7.4v:28~33(イフリートの場合)
サイクル11.1v:40~45