最近、「電磁弁」や「外部ソース」という言葉を耳にすることが多くなったかと思いますが、まだまだ情報も少なく、まとまった記事も無いので、今回は電磁弁銃について、現状知りえる限りの情報をまとめたいと思います。
本記事は、たくさんの方の情報提供の元、安全に遊べることを目的として記載していきます。
しかし、本サイトのトップに記載の通り、この情報をもとに違法になった場合などの責任は負いかねますので、個人の情報収集の一環としてご利用ください。(エアガンに関してはすべて自己責任が原則だと思いますが…)
本記事の作成には、電磁弁銃や外部ソース電動ガンなどの各種メーカーの代理店である、
シューティングいちご屋さんと有志の外部ソースユーザーの情報提供の元作成しています。
しかし、繰り返しますがこれが全て正しいというわけでなく、あくまで参考に留めておいてください。
そもそも外部ソースや電磁弁銃って何?
電磁弁銃とは、ガスガンの一種で、エアータンクやCO2を使用し、ノズルの駆動や発射を電気的に制御し、電磁弁と呼ばれる開閉弁使用して発射するエアガンのことを指します。簡単に説明するならば、電子トリガーを搭載したブローバックしない固定ガスガンをイメージして頂ければと思います。
有名どころで説明するならば、ソーコムMK23(固定ガスガン)に電磁弁を搭載したようなイメージでしょうか?
また、外部ソースの定義は曖昧ですが、一般的にはエアガンのパワーソース(電動ガンならバッテリーを指す)を銃本体に内蔵せず、代わりにボンベからホースを伸ばし接続するタイプの銃のことを指すことが一般的でしょうか?
こちらは、フィールド様の定義付けによって異なりますので、確認を推奨します。
レギュレーターとは?
細かい種別はありますが、外部から流れるガスを制御するパーツです。
これは、可変のものや固定のものなど、様々な種類があります。可変の場合はどの域でも初速が法定基準に収まるようにしなければなりません。
上記のような制約から、無限に圧力をあげられるようなものではなく、ある一定の域を可変させられるものが一般的になります。
エアガン用のレギュレーターもありますので、そちらを使用するのが無難かと思います。
電動ガンで例えるのであれば、メインスプリングのような役割でしょうか。
危険?違法性は?
エアガンに関して定められている法律で、電磁弁銃及び、外部ソースを明確に禁止を明言している記載はありません。(2021年現在)
つまり、通常の電動ガンと同様で、初速と拳銃に関してはフルメタル化等の法律に抵触しなければ問題はありません。
初速に関しても、最大解放時(そのエアガンの最大パワー時)で、法定の初速測定法にて問題がなければ違法性はありません。
初速測定の際には、基本的には最大圧力で測定し、そのエアガンの最大初速で法定なことを証明しましょう。
なぜ危険と言われるのか
これは、まだ初速の規制がなかった時代に外部ソースを利用した高威力のエアガンが散見されたのと、レギュレーターというガスを制御するパーツを弄ると簡単に初速が変えられてしまうところにあるのではないかと推測します。
しかし、前述したように、レギュレーターのどの圧力でも法廷内の初速にしなければならないというのが大前提です。
電動ガンに例えると、ホップの強さで初速変動があると思いますが、すべてのホップ調整範囲内で法定初速に納めなければいけないのと同じだと思っていただければと思います。
フィールドで規制される理由
フィールドで規制される理由はフィールドによって様々ですが、多くの場合は以下に該当するかと思います。
①イメージのせいで、誤解やトラブルを招きやすい
②レギュレーターや仕組みを理解しスタッフに周知が困難
しかし、多くのフィールド様がいろいろなエアガンで遊べるように、努力を重ねて頂いた結果、最近では使用できるフィールドも増えております。
使えるフィールドは?
以下2021年11月現在で使えるフィールドを記載します、有志の皆様とフィールド様のご協力の結果です。
ありがとうございます。情報提供者の希望で匿名とさせていただきますが、画像提供ありがとうございます。
どこで買えるの?購入方法は?金額は?
ヤフオクやその他の購入方法もありますが、正規代理店のシューティングいちご屋さんの問い合わせ先(Twitter)を記載します。
DMから、正しい使用方法や各種お問い合わせの上、購入が可能です。
⇒シューティングいちご屋さん
相場感としては、
①既存のエアガンへの電磁弁ユニットの組み込み(自分で施行した場合)6万円~
②組み込み済モデルの購入 11万円~
上記+レギュレータやボンベ等 2万円程度
使用するメリットとデメリットは?
これは、あくまで個人的な感想なので、参考程度にご覧ください。
メリット:
①銃の形が自由
モーターや、大きなバッテリースペースを必要としないため、比較的自由な構築が可能になります。
また、MTWは実パーツとの互換性も高いため、盆栽()としても優秀です。
MTW参考:
自由な構築参考:
②故障リスク(故障の際のパーツコストや故障発生率)が低い
電動ガンのように、エアを圧縮するためのパーツ(ギアやピストン)が無いため、故障のリスクはかなり低いです。
耐久消耗品となるパーツは、Oリングやゴム製品がメインの為、ユニットの物理的破損等が無ければ故障のリスクは低いです。
③音が静か
駆動パーツの音がほぼ無いため、原理的にはエアの破裂音のみになります。
最低駆動圧はあるものの、圧力も調整できるため、ほぼ無音(環境音以下)も目指すことが可能です。
④レスポンスが速い
トリガーを引いてから、弁の開閉を行うのみなので、電動ガンやボルトアクションよりも構造上、レスポンス(初段の発射速度)は早いです。
デメリット:
①連射するとボンベが冷えてしまう
あまり気にはならないですが、連射しすぎると(フルオート引きっぱなしとか)ボンベが冷えてしまい、圧力が低下し、初速が低下する可能性があります。
②ガス代がかかる
とは言っても、そこまで高いものでもなく、セッティング次第ですが、1発当たりのコストが0.5円~1円程度と考えるのが良いかと思います。そもそも連射するものでもないので、あまり気にはならないかな?くらいです。
電動ガンのハイエンドモデルのパーツ消耗を考えると、安く感じます(個人的に)
まとめ
違法性もなく、メリットが多いため、最近普及してきた電磁弁ですが、まだまだ認知は広くなく、知らない人や誤解している人も多いです。使用する際は、正しい説明ができ、安全が確保できたうえで、フィールドのレギュレーションに従って使用しましょう。
メリットやデメリットはパワーソースによって、それぞれあります。楽しいエアガンライフを送るためにも、性能マウントを押し付けて不快なプレイヤーにならないよう気を付けましょう(自戒を込めて)
最後になりますが、情報提供いただきました皆様、ご協力ありがとうございました。