飛距離カスタムまとめ
エアガンの飛距離を向上するためのカスタムについてまとめました。 とはいえ、現実的なことしか書いていないので、魔法のようなものはありません。 まず、飛距離に関しての限界は、カラス海岸様の弾道計算を参考にしております。 弾道計算リンク この計算の枠を飛び越えるようなことは、物理的にできないことは、数々の有志の方により証明されています。 エアガンの飛距離カスタム限界点 上記の弾道計算を参考にすると、水平飛距離の限界がわかります。 ※上記でも、少し浮き上がっており、完全に水平ではありません。 水平の定義を上下の浮き上がりを0とすると、完全に水平に飛ばせる限界はせいぜい15m~20m程度なことがわかるかと思います。 では、50mや60m飛ぶという話はどこから出てくるのでしょうか? それは、多少なりとも弾が浮き上がることで、人間の目では水平に見えるような弾道で飛んでいるのです。 上記のような飛び方をしているわけで、極端に言えば、浮き上がりを無視するのであれば、思いのほか遠くに飛ばせることになります。 このように、浮き上がりを無視した場合は70mや80mに弾を到達させることは可能ですが、 サバイバルゲームで使う上での有効な弾道ではなくなってしまいます。 では、実践的に使う上で、どのようにすれば良いのか考えていきたいと思います。 実践的なエアガンの飛距離の伸ばし方 では、実際にエアガンの飛距離を伸ばすにはどのようにすればよいのでしょうか。 結論としては、なるべく浮き上がりを抑え、適切なホップの回転量の時に、適切な初速を出すことが求められます。 簡単に説明します。 浮き上がりについては、簡単で、重量弾を使うことでこれを抑えることができます。 同じ50mでゼロインした際でも、0.2gの弾より、0.45gの弾の方が、浮き上がりが緩やかなことがわかるかと思います。 つまり、重量弾を使うことで、浮き上がりを抑えたまま、飛距離を向上させることが可能ということです。 次に、適切なホップで適切な初速お出すということについてです。 先ほどから上げているデータはすべて、カラス海岸様のデータを用いた理想値になります。 そのため、実際にエアガンを組んだ際には、狙った回転をホップでかけたときに、狙った初速にはなりません。 その点を修正する必要があります。 結論としては、重量弾に合わせたセッティングが、飛距離カスタムそのものと言っても良いのではないでしょうか。 飛距離カスタム=重量弾の最適化について では、実際にどのようにすれば重量弾を使用した際に、適切にホップと初速を両立できるのでしょうか。 これについては、様々な方法論があります。 ショップなどで多く行われている飛距離カスタムについても、概ね何らかの方法で、重量弾に適正化されています。 以下、簡単にその方法をご紹介いたします。 ①いわゆる長掛けのホップパッキンを使用し、ホップをかけたときの抵抗による初速の低下を抑える この方法はメカボックスにアクセスすることなく、重量弾を使用できるため多くの人が採用しているのではないでしょうか。 しかし、デメリットもあり、ホップ調整はシビアになり、軽量弾は使いにくくなり、電動ガンにおいては精度が低下する可能性もあります。これは、電動ガンに関してはノズルの動きが激しく、決まった位置に安定して給弾することが難しく、温度の影響など環境の影響を強く受けてしまうためです。特に、ノズルの保持位置を安定させるのは構造上難しいため、詰めていくと非効率になる可能性もあります。 ②ホップを強くすればするほど初速が上がるよなセッティングをする(流速カスタム) 俗に言う流速カスタムというものですが、ホップを強くかければかけるほど初速が上がるようなセッティングにすることで、重量弾に対応させるというのが本質的なものだと思います。 様々な流速カスタム理論が展開されていますが、個人的には大げさなことをする必要はないかと思っています。 流速カスタムについて 先ほど提示した流速カスタムですが、以下の方法が一般的とされているかと思います。 ①ピストンを重くする ②シリンダー容量を大きくする ③インナーバレルを極端に短くするか、ルーズバレルを使用する 上記のような方法があげられているかと思います。 先に断っておきますが、流速カスタムに魔法のような効果は一切ありません。 例えば… 空気の幕がBB弾を包み込み空気抵抗を下げる ⇒エアガンで撃ち出された空気が持続するのは精々数センチな為、そのような効果はなし。 ※エアガンのシリンダーに色付きのガスを入れる実験で証明済(まあ普通に考えてありえないですが) 話は戻りまして、前述した方法ですが、極度にやりすぎてしまうと逆効果で、むしろ狙ったホップで初速を出すことが非常に困難になります。 また、エアガンにかかる負荷も上がり、故障の原因になります。 そのため、基準を決めてなるべく負荷を抑えての調節が必要になります。 具体的に言うと、ホップをかけてもあまり初速が変わらないセッティングにすればよいのです。 簡単楽ちん飛距離カスタム