エアガンのカスタムにおいて、比較的簡単に組み替えられて低コストな、ホップパッキンについて、形状別に特徴や向き不向きを考えていきたい思います。
前提として、最新の東京マルイ製品で0.25gの弾を使用する場合には、それ以上の結果を出すことがかなり難しく、ぶっちゃけ変えなくてもサバゲーで使う分には十分であると、先に結論を書かせていただきます。
具体的には30mの的に10発撃って10㎝~20㎝には製品誤差はあるものの集弾しており、ゲームで使う分には十分過ぎるポテンシャルがあります。
しかし、なんとなく変えてみたくなるのがパッキンです。
先に書いてしまうと、私はマルイ形状のパッキンを愛用しており、使う季節の気温や、使う弾、チャンバーの形状などに合わせてメーカーを変更している程度です。
散々弄り回した結果、電動ガンに関しては、マルイ形状でなんの問題も無いという結論に達しました。
前段で結論を述べていしまいましたが、パッキンの形状について考察していきたいと思います。
マルイ形状ホップ
基本的に、メーカー箱だしの状態で組み込まれているのが、この形状のパッキン。
特にこだわらないのであれば、この形状のものを使用するのが無難。
ホップのかかりも安定しており、ホップの調整が細かくできるのがポイント。
この形状でピーキーになってしまうのは以下の二点が考えられる。
①パッキン以外に問題がある(ノズル長があっていない、ノズル動作が不安定、機密が取れていない)
②パッキンの硬度が硬すぎる(70~)
上記の通り、こちらのパッキンを使えば基本的には問題が起きにくい。
長掛けホップ(フラット)
カスタムするとなると、長掛け形状を選択されやすい。
理由は以下の3点ではないだろうか
①ホップのかかりが良い
②ホップをかけたときの初速低下が少ない
③ノズル長をごまかせる
①と②はほぼ同じ理由で、箱出しの状態で重量弾を使う場合は、抜弾時の抵抗により、初速が低下することがある。
そのため、強いホップと高初速を両立することができなくなってしまう。
上記の対策として、長掛けで強ホップ時に初速が低下しないように、浅く長くホップをかけられる形状が採用されていたりする。
主に、突起の無いフラットの形状のパッキンを使用し、押しゴムで長掛けにされるのが一般的である。
ここまでを読むと、良いものな気もするが、デメリットもある。
①ホップの調整がシビア
②電動ガンのようにノズルが激しく動く場合はかかりが安定しない(もしくは押し出しを強くして無理やり押さえつける必要がある)
総じて、重量弾向けのセッティングであるといえる。
また、インナーバレルやチャンバー側を削る必要も出てくるため、組み込みも難しい。
二股形状ホップ
BB弾のセンタリングを意図として、精度向上を狙ったパッキン。
変えるだけで効果があるように見えるが、これが非常に組むのが難しい。
難しい理由は以下二点
①二点を綺麗に出すのが難しい
②ホップを浅くかけるとセンタリングの意味が薄い
という問題点があげられる。
また、どうしてもエアガンや使い方の癖で、使用していると片側が削れてしまう。
テストで効果が出ているという報告も見るが、組み立てで決まった状態のみのものも多いことからも、総じて、扱いが難しい形状であるといえる。(再現性が低い)
パッキンが二股になっているタイプと、押しゴムで二股にしているタイプがあるが、後者の方が耐久性もあることで組みやすい(VSRや一部の電動ハンドガン、ソーコムMK23などがこの形状である。前者は一部のG&Gなどに採用されている。
二股×長掛けホップ
二股パッキンと長掛けパッキンのいいところを取ろうとしたホップ形状。
しかし、両者の使いにくさも継承してしまっていることから、重量弾を使用し、突起をしっかり押す必要がある。
デメリットを継承しているため、電動ガンに組み込むのは難しい。
使うのであればボルトアクションなどで、しっかりとノズルをコントロールできるエアガンに向いているだろう。
モヒカン形状ホップ
マルイ形状と似ているが、一点で長掛けにしているホップ。
種類も少なく、原因はいまいちわからないが、0.25以上だと精度が高い。
もちろん、しっかりとセンタリングして突起を下す必要がある。
追記予定。