電動ガンの消音カスタムについてまとめます。
電動ガンでの消音カスタムは限界があり、耐久性や初速の安定性、サイクルやレスポンスなど、失うパラメーターが多いので、あくまで参考程度に留めておいてください。
本格的な消音であれば、コストの面も考え、電磁弁やガスセミオート系(ソーコムMK23やコクサイ)に軍配が上がります。
また、連発できなくても問題ないのであれば、ボルトアクション系が、コストの面でも優れているかと思います。

音の鳴る原因について

電動ガンにおいて、音のなる原因は大きく3つ
①ギアノイズ等の駆動音
②ピストンの打撃音
③エアの破裂音
上記が考えられます。
この3つの音に関する特徴と、それぞれの対策を考えていきたいと思います。
前述したボルトアクション系には、ギアノイズ等の駆動音がなく、電磁弁やガスセミオート類には、僅かな駆動音とエアの破裂音が無いため、消音には電動ガンは向かないと言わざるを得ません。
しかし、主流な電動ガンで何とかしたいのであれば、下記をご覧ください。苦難の道です。
消音は、電動ガンの中で一番情報もなく難しいジャンルです。マジです。

 

電動ガンのギアノイズ等の駆動音とその対策

電動ガンには様々な駆動部品があり、これがノイズの原因となります。
この対策を個別にとる必要があるのですが、サバゲーで使う交戦距離で考えると、エアの破裂音の方が大きく、聞こえやすいことが多いです。例を出すのであれば、次世代電動ガンなどのブローバック音が、30m先から聞こえるより、発砲時の「パン」という音の方が耳に届きやすいのではないでしょうか。
集音機で測定した際も、銃口付近の方が音が大きいことがわかるかと思います。
そのため、どこまでやるのか…という問題になるのですが、二通りの方法と、裏技を掲載します。

【DSGカスタムで作動音を短くする】
まず1つめは、作動音を短くし、聞き取り辛くする方法です。
DSGは作動が単純に半分のため、作動音の響く時間を短縮できます。
レスポンスやハイサイクルと共存させるときに有効ですが、ピストンの打撃音がやや大きくなる傾向にあり、駆動負荷からギアノイズの高音域も消し辛いため、そこそこエアガンのカスタム上級者向きの方法です。
ただ、ゲームで使う際には、音自体が消えるわけでは無いので、あくまで「うち心地が気持ちい」「ノイズがなく射撃に集中できる」程度のメリットしかありません。

DSGカスタムのレシピはこちら

【柔らかいパーツを使用し、高音域を消す 】
DSGカスタムは負荷が大きく、高音域を消すことが難しいのですが、これは負荷に耐えるために硬いパーツを使用していることも大きな原因の一つです。そのため、ギアをあえて柔らかい焼結金属系(ZC等)か、東京マルイ製の柔らかいものに変え、高音を出さないようにする方法があります。しかしこれにはデメリットもあり、負荷のかかるハイサイクルやプリコックとの両立は著しく耐久性を失います。しかし、大きなメリットとして、フルオート時も静かになるという唯一無二の利点もあります。

上記の2軸は相反するカスタム内容のため、初めに方向性を決めたうえで、カスタムを進めていくことになります。
裏技としては、P90やM14 やステアーのような、メカボックスとレシーバーに隙間のあるタイプは、メカボックスに鉛や綿、吸音材で覆うことにより、メカノイズを大幅に低減可能です。
イメージとしては、電動ガンを布団でくるんで撃ってみたりするとわかりやすいかもしれません。
M4タイプで、見た目にこだわらないのであれば、G&Gなどレシーバーとメカボックス上部に隙間のあるタイプはチャージングハンドルを外すことで、上部のみ覆うことができます。

すでにギアノイズ編だけでも長いですが、さらに続きます。
電動ガンの駆動音で、大きいポイントかつ、気づきにくい音として、以下のポイントがあります。
順番に対策も記載します。
①ピストンと一枚目のギアが当たる音
⇒AOE調整とピストンのバウンドの対策
②逆転防止ラッチの音
⇒削れて来たら交換する、プリコックしないのであればラッチ枚数を減らす(ARESなら取っても良いくらい)
③レシーバーとメインスプリングの共振
見た目に気にしないのであれば、なるべくプラレシーバーを使用し、ボルトキャッチなどのスプリングもすべて抜く。チャーハンなんていらない場合はそれも外す。

などなど、まだまだ細かい部分はあるかと思いますが、ざっくりでもこんな感じです。

電動ガンのピストンの打撃音を消す

タイトル詐欺ですが、消す…のは難しいので、あくまで低減させる方法を記載します。
①ピストンを軽くする
②シリンダーヘッドにソルボセインやボロンスポンジを貼る
③エアブレーキの活用
④スプリングレートを下げる

ピストン軽量化について
ピストンという運動する物体を軽くすることにより、打撃音を低減することが可能です。
ただし、初速効率もその分悪くなり、スプリングレートをあげることになるため、やりすぎは禁物です。
組んでいるセッティングにもよりますが、サードパーティー製のピストンの重り(ベアリング)を外すくらいで十分かと思います。

シリンダーヘッドに貼物をする
打撃時の衝撃を吸収するために、シリンダーヘッドに貼物をする手法です。これは一定の効果がありますが、大きなデメリットもあります。貼物がどうしても負荷に耐え切れずちぎれてしまうため、耐久性の維持が困難になります。
そのため、DSGカスタムなどで組んでいると消耗パーツと割り切る必要があります。

エアブレーキの活用
エアブレーキの活用は、大きく二種類あります。
①ノズルを絞り、ピストンの打撃時のスピードを緩める
②エアブレーキピストンヘッドを活用し、打撃前にブレーキをかける
エアブレーキピストンヘッドに関しては、繊細なため組むのが難しいです。
これも、あくまで一定の効果…といった感じでしょうか。
「ダン」から「ポン」に変わる…くらいのイメージです。
撃っている相手から聞こえにくくなるかは微妙なところです。

スプリングレートを下げる
当たり前ですが、打撃音が低減します。
下げて悪いことはほぼ無いので、特殊なセッティング以外なら低めが望ましいかと思います。
DSG⇒M110
SSG⇒M80
くらいまでは問題ないかと思いますが、ピストンクラッシュに気を付けて下げすぎには気を付けてください。

 

電動ガンのエアの破裂音を低減する

一番簡単かつ、効果があるのがこの項目です。
明確に効果を出すには、内径が狭く、外径が大きく、長いサプレッサーを装着することです。
他にも、シリンダーとインナーバレルの適正値を出すなどありますが、これはほぼ全カスタム共通項目なので割愛します。

消音カスタムレシピ

最後に、例としてレシピを記載します。

①P90フルオート消音カスタム
ベース:東京マルイP90 スタンダード
ギア類:ノーマル(グリスを固めのグリスに変更)
ピストン:ノーマル
シリンダーヘッド:ソルボセイン+ゴムシート
その他:メカボックスに鉛を巻き、その後レシーバーの周りに吸音材を敷き詰める
下がった初速は吸排気系にて調整

②G&GベースM4消音カスタム
ベース:G&G CM16SRL
ギア類:軸受を変更、ギアをSHS製DSGに変更
ピストン:SHS(重りを外す)
タペット:11㎜(詳しくはDSGの記事参照:リンク
インナーバレル:タイト(6.01~6.03推奨)
シリンダー:フル
シリンダーヘッド:SPARK 絞りLV1
その他:レシーバー上部のパーツをすべて外し、メカボックス上部に鉛シートおよび吸音材を追加

その他おすすめパーツ

まとめ

消音カスタムは電動ガンには本来不向きです。
しかし、外部ソースや固定ガス、ボルトアクションには無い、連発時の安定性やスタミナもあるので、試してみてはいかがでしょうか?

私は…やりません(笑)