電動ガンの消音(静音)カスタムについてまとめます。
電動ガンでの消音カスタムは限界があり、耐久性・初速の安定性・サイクル・レスポンスなど失うパラメーターが多いので、あくまで参考程度に留めておいてください。
本格的な消音であれば、コストの面も考え、電磁弁やガスセミオート系(ソーコムMK23やコクサイ)に軍配が上がります。連発できなくても問題ないなら、ボルトアクション系がコスパでも優れています。
そもそも基本のギアノイズ低減やエア量の調整ができていないと効果は薄く、電動ガンの消音化はかなり難易度が高いと言わざるを得ません。特にメカボックスとレシーバーに隙間が無い機種(M4系等)は難易度が高めです。
とはいえ静かな電動ガンを使いたい気持ちもわかります。長年消音カスタムをやってきた経験から、有効な手立てを書いていきます。
目次
電動ガンの消音(静音)は苦行です
はっきり言いますが、小手先の対策は電動ガンを弄る人の大半がやっています。これで差別化するのはかなり困難です。
簡単にコスパ良く静かな電動ガンが欲しい!
電動ガンを静かにするカスタムは苦行です。しかし、元から静かな電動ガンを買えばいいだけの話なんですね。
東京マルイ 次世代リコイル抜き+サプレッサー付き
これが最強にバランスの取れた消音電動ガンです。次世代を持っている方はぜひ試してみてください。これに電子トリガーを搭載すればもはや最強。
元から電子トリガー搭載で大きなサプレッサーが付く次世代MP5SD6は、リコイルを抜くだけの簡単なお仕事。コスパ抜群です。筆者の精密射撃競技用も次世代MP5で、精度と消音性を兼ね備えつつ、それなりのレスポンスでセミオートが撃てます。
正直、これ以上となるとかなり難しいです。苦難の道を行きたい方は読み進めてください。最後にレシピも載せています。
電動ガンの音の鳴る原因
電動ガンにおいて音の鳴る原因は大きく3つです。
ボルトアクション系には駆動音がなく、電磁弁やガスセミオート類には僅かな駆動音とエアの破裂音が無いため、消音には電動ガンは向きません。しかし主流な電動ガンで何とかしたいのであれば、以下をご覧ください。苦難の道です。
消音は電動ガンの中で一番情報もなく難しいジャンルです。マジです。何なら捨ててもいいパラメーターですらあるので、ギアノイズを低減する程度にしてみてもいいと思います。特に打撃音はピストンヘッド周りの対策が必要で、耐久性との闘いになります。
消音(静音)カスタムの結論
長年研究・情報交換してきましたが、結局2つの結論に行きつきました。
電磁弁カスタムを使う
作動方式が違うので当たり前ですが、電動ガンではどうあがいても勝てません。しいて言えば、電磁弁にはノズルを動かす最低駆動圧の問題があるので、そこだけは勝てない気もしますが、ギアノイズやピストン打撃音がある以上、勝てるはずもなく…
作動を効率化し、負荷を減らす
結局、静かな電動ガンは効率よく組まれている電動ガンなんですよね。無理に効率が落ちる特殊パーツを組むより、効率重視でバランスの取れた電動ガンの方が静かなんです。東京マルイの電動ガンにサプレッサーを付けて撃つとかなり静か…次世代リコイルオミット+サプレッサー付きが最強って話ですね。
① ギアノイズ等の駆動音とその対策
電動ガンには様々な駆動部品があり、これがノイズの原因となります。個別に対策が必要ですが、サバゲーの交戦距離ではエアの破裂音の方が大きく聞こえやすいことが多いです。
例えば次世代のブローバック音が30m先から聞こえるより、発砲時の「パン」という音の方が耳に届きやすいはず。集音機で測定しても銃口付近の音が大きいとわかります。そのため「どこまでやるのか」が問題になります。2通りの方法と裏技を掲載します。
DSGカスタムで作動音を短くする
1つめは作動音を短くし聞き取り辛くする方法。DSGは作動が単純に半分のため、作動音の響く時間を短縮できます。レスポンスやハイサイクルと共存させるのに有効ですが、ピストンの打撃音がやや大きくなる傾向があり、駆動負荷からギアノイズの高音域も消し辛いため、上級者向きの方法です。
ゲームで使う際は音自体が消えるわけではなく「撃ち心地が気持ちいい」「ノイズがなく射撃に集中できる」程度のメリット。インドア系の競技プレイヤーでもトレンドです。
DSGカスタムのレシピはこちら
柔らかいパーツを使用し、高音域を消す
DSGカスタムは負荷が大きく高音域を消すのが難しいのですが、これは硬いパーツを使うことも原因の一つ。そこで、ギアをあえて柔らかい焼結金属系(ZC等)か東京マルイ製の柔らかいものに変え、高音を出さないようにする方法があります。
デメリットとして、負荷のかかるハイサイクルやプリコックとの両立は著しく耐久性を失います。しかし大きなメリットとして、フルオート時も静かになる唯一無二の利点もあります。
上記2軸は相反するカスタム内容のため、初めに方向性を決めたうえでカスタムを進めることになります。
【裏技】吸音材でメカノイズを抑える
P90やM14、ステアーのようなメカボックスとレシーバーに隙間のあるタイプは、メカボックスを鉛や綿、吸音材で覆うことでメカノイズを大幅に低減可能です。電動ガンを布団でくるんで撃つイメージ。
M4タイプで見た目にこだわらないなら、G&Gなどレシーバー上部に隙間のあるタイプは、チャージングハンドルを外すことで上部のみ覆えます。
見落としがちなメカノイズ
駆動音で大きいポイントかつ気づきにくい音と、その対策です。
⇒ AOE調整とピストンのバウンド対策
⇒ 削れたら交換。プリコックしないならラッチ枚数を減らす(ARESなら取っても良いくらい)
⇒ なるべくプラレシーバーを使用し、ボルトキャッチ等のスプリングも抜く
② ピストンの打撃音を消す
タイトル詐欺ですが、消すのは難しいので低減させる方法を記載します。電動ガンもボルトアクションもここが鬼門で、作動方式上どうしてもピストンの打撃は避けられません。0にするのは無理なので、ある程度割り切ることも重要です。
ピストン軽量化について
運動するピストンを軽くすることで打撃音を低減できます。ただし初速効率も悪くなりスプリングレートを上げることになるため、やりすぎは禁物。サードパーティー製ピストンの重り(ベアリング)を外すくらいで十分です。極端に削り込むと、かなり使いづらくなります。
シリンダーヘッドに貼物をする
打撃時の衝撃を吸収するためシリンダーヘッドに貼物をする手法。一定の効果がありますが、貼物が負荷に耐え切れずちぎれるため耐久性の維持が困難に。DSGカスタムでは消耗パーツと割り切る必要があります。
エアブレーキの活用
エアブレーキの活用は大きく2種類。
エアブレーキピストンヘッドは繊細で組むのが難しいです。これも一定の効果という感じで、「ダン」から「ポン」に変わるくらいのイメージ。撃っている相手から聞こえにくくなるかは微妙なところ。
スプリングレートを下げる
当たり前ですが打撃音が低減します。下げて悪いことはほぼ無いので、特殊なセッティング以外は低めが望ましいです。
DSG ⇒ M110 / SSG ⇒ M80 くらいまでは問題ないかと思いますが、ピストンクラッシュに気を付けて下げすぎ注意。
重さでカバーする消音化
音とはつまるところ振動です。これを響かせないため重いレシーバーを採用する手も。そこまでするのか…という方は忘れてください。しかしこれが結構効果があります。
どうしても作動音が気になるインドアのトッププレイヤーは、振動部分であるシリンダーやギア周りに鉛を敷き詰め、さらにレトロアームズの7075レシーバーも鉛で重量を増やしてあえて重くしています。
③ エアの破裂音を低減する
一番簡単かつ効果があるのがこの項目。明確に効果を出すには内径が狭く、外径が大きく、長いサプレッサーを装着することです。
他にもシリンダーとインナーバレルの適正値を出すなどありますが、これはほぼ全カスタム共通項目なので割愛します。
電動ガンの消音(静音)カスタムレシピ
最後に、例としてレシピを記載します。
① P90 フルオート消音カスタム
FULL-AUTO / SILENT② G&GベースM4消音カスタム
DSG / SEMI-FOCUSEDよくある質問
まとめ
消音カスタムは電動ガンには本来不向きです。しかし、外部ソースや固定ガス、ボルトアクションには無い連発時の安定性やスタミナもあるので、試してみてはいかがでしょうか?