UPDATED 2026.06 / 電動ガン仕組み解説

「電動ガンってどういう仕組みで動いているの?」

トリガーを引くと弾が出る——その裏では、複数のパーツが1000分の1秒単位で連携して動いています。この記事では図解とテキストで、初心者の方にもわかりやすく解説します。

📌 この記事でわかること:電動ガンの動力の流れ / ピストン・ノズル・ギアの役割 / BB弾が装填〜発射されるまでの流れ

まず全体の流れを把握しよう

電動ガンは「電気 → 回転 → 空気圧縮 → 発射」というシンプルな流れで動きます。まずこの大きな流れを押さえてください。

🔋
STEP 01
バッテリーから電気が流れる
トリガーを引くとスイッチが繋がり、モーターに電気が供給されます。
⚙️
STEP 02
モーターがギアを回す
モーターの回転がベベルギア→スパーギア→セクターギアと伝わります。
🪝
STEP 03
セクターギアがピストンを引く
ギアの歯がピストンのラックギアに噛み合い、ピストンを後ろへ引いてスプリングを縮めます。
💨
STEP 04
ピストンが解放されて空気を圧縮
ギアの歯が途切れた瞬間、縮んだスプリングがピストンを一気に前進させ、空気を圧縮します。
🎯
STEP 05
BB弾が発射される
圧縮した空気がノズルを通ってBB弾を押し出し、バレル内で加速して発射されます。

1回転の中で起きていること(4フェーズ)

セクターギアが1回転(360°)する間に、給弾・圧縮・発射・リセットの4つが順番に起きます。

1
ピストン後退 + BB弾が入ってくる
0° 〜 120°

セクターギアの歯がラックギアに噛み合い、ピストンを後ろ(右)へ引っ張ります。スプリングが縮み始めてエネルギーが溜まっていきます。

同時に、セクターギアの横にあるカムピンがタペットプレートを引き、ノズルが後退。チャンバーへの入口が開き、マガジンからBB弾が1発上がってきます。

PARTS MOTION
ピストン 後退(右へ移動)スプリングが縮む
ノズル 後退(右へ移動)給弾口が開く
BB弾 マガジンから1発上昇してチャンバーへ
2
ノズル前進 + BB弾が発射位置へセット
120° 〜 240°

カムピンがタペットプレートから離れると、タペットスプリングの力でノズルが一気に前進(左へ)します。

前進したノズルがBB弾を押し込み、チャンバー前部のホップパッキン(ゴム製パーツ)内の発射待機位置にセット。ノズルがパッキンに密着して気密状態が完成します。

この間もピストンはさらに後退を続けてスプリングが最大限に圧縮されていきます。

PARTS MOTION
ピストン さらに後退。スプリング最大圧縮へ
ノズル 前進(左へ)BB弾を押し込んで気密確保
BB弾 ホップパッキン内の発射位置へ押し込まれる
3
解放 + BB弾発射!
240° 〜 300°

セクターギアの歯が「半分しかない」設計になっているため、歯が途切れた瞬間にピストンとの噛み合いが外れます(リリース)。

縮んでいたスプリングが一気に伸びてピストンを時速100km以上で前進させます。シリンダー内の空気が急激に圧縮され、ノズルを通ってBB弾を押し出します。

BB弾はバレル内で加速しながら射出されます。このとき、ホップパッキンの突起がBB弾に逆回転(バックスピン)を与え、飛距離と弾道の安定を実現しています。

PARTS MOTION
ピストン ←! 解放!スプリングで猛スピード前進
空気 💥 シリンダー内で急激に圧縮される
BB弾 ←! バレルを通り抜けて発射!
4
リセット + 次の発射へ
300° 〜 360°

ピストンが前進しきった状態でギアが回り続け、全パーツが初期位置(0°)に戻ります。これで1サイクル完了。

トリガーを引き続けていればすぐに次のサイクルが始まり、フルオートになります。

セクターギアが担う「3つの仕事」

セクターギアは電動ガンの心臓部。1回転の中で以下の3つを同時にこなしています。

🔧
① ピストンを引く(空気圧縮)
ギアの歯がピストン下面のラックギアに噛み合って、ピストンを後ろへ引っ張ります。歯が途切れた瞬間に解放されてBB弾が発射されます。
→ 歯が「半分しかない」のが電動ガンの特徴的な設計
📌
② タペットを動かす(給弾)
ギアの側面についた「カムピン」という突起が、タペットプレートを引いてノズルを後退させます。これでBB弾をチャンバーへ取り込みます。
→ ピストンとノズルの動きが絶妙なタイミングで連動
🔌
③ カットオフレバーを押す(制御)
1発撃ち終わったタイミングでカットオフレバーを押し上げてスイッチの接続を切り、モーターへの電力供給を止めます。セミオートのコントロールを担うパーツです。
→ ここが上手く動かないと「セミロック」が発生

主要パーツの役割一覧

パーツ
主な役割
ピストン
シリンダー内を前後に動いて空気を圧縮する
メインスプリング
縮められてエネルギーを蓄積し、解放でピストンを一気に前進させる
セクターギア
ピストンを引く・給弾する・スイッチを切る の3役を担う
タペットプレート
カムピンに引かれてノズルを後退させ、離れるとスプリングで前進させる
ノズル
後退でBB弾の入口を開け、前進でBB弾を押し込んで気密を作る
ホップパッキン
BB弾を保持し、発射時にバックスピンを与えて飛距離を伸ばす
逆転防止ラッチ
スプリングの反発でギアが逆回転するのを防ぐ爪状パーツ

よくある質問

セミオートとフルオートの違いは?
セミオートはトリガーを引くたびにセクターギアが1回転して1発だけ発射。フルオートはトリガーを引き続ける間ギアが回り続けて連続発射します。カットオフレバーがセミオートの制御を担っています。
セミロックって何ですか?
カットオフレバーがうまく動作せず、セミオートでトリガーを引いても次弾が発射されてしまう(またはモーターが止まらない)動作不良です。素早いトリガー操作などが原因になります。電子トリガーを導入すると解消できます。
ホップアップはどうやって飛距離を伸ばすの?
バレル後端のゴムパッキン(ホップパッキン)の突起がBB弾の上部に摩擦を与え、バックスピン(逆回転)をかけます。このバックスピンにより揚力が発生し、弾の落下を抑えて飛距離を伸ばします。
電子トリガーは何が違うの?
物理的な接点スイッチをセンサー検知に置き換えたパーツです。スイッチの摩耗がなくなり、セミロックの防止・レスポンスの向上・プリコック設定などが可能になります。
まとめ

電動ガンは「電気 → モーター → ギア → スプリング圧縮 → 空気圧縮 → 発射」という流れで動き、その全工程をセクターギア1回転の中でこなしています。各パーツの役割を理解すると、カスタムや整備の判断がぐっとしやすくなります。

各パーツのカスタム・選び方についてはこちらも参考にどうぞ。

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