今回はサプレッサーに絞った記事を書こうかと思います。
サバゲーでのアドバンテージを突き詰めると、最終的に「静音化」に行き着くのは前回の記事でお話しした通りです。そして、銃口から出る発射音を抑える最後の砦が、サプレッサー。
でも、ネットの情報を型通りに真に受けて「消音材にだけこだわれば静かになる」と思っているなら、それはちょっともったいないです。サプレッサーの性能を決めるのは「中身のスポンジ」以上に、もっと別の要素だったりするんですよね。
「実銃の消音」と「電動ガンの消音」は全く別物
まず前提として、実銃と電動ガンではサプレッサーの役割が物理的に180度違います。
超高圧の燃焼ガスが銃口から一気に膨張するときの衝撃波(破裂音)を消す。金属の仕切り(バッフル)で部屋を区切り、ガスの圧力をじわじわ下げて逃がす構造。
空気の膨張音+ピストンの打突音を消す。必要なのは「ガスの減圧室」ではなく、音波(空気の振動)そのものをキャッチして消し去る吸音材(膨張室)としての機能。
誰も見ないけど一番効く「出口内径」の話
サプレッサーを選ぶ、あるいは作るときにみんなが無視しがちなのが「出口の内径」です。
これは流体力学と音響工学の話になるのですが——
銃口から出た音波(空気の振動)がそのままストレートに外へ逃げてしまう。サプレッサーがほぼ機能しない。
音波が外に出るのを塞がれる形になり、サプレッサー内部(吸音材側)に反射して中で効率よくエネルギーが相殺される。
「太さ」と「長さ」の絶妙なバランス
「長ければ長いほど静かになる」と思われがちですが、これも実は理論値の限界があります。
サプレッサーの内部容積(太さ × 長さ)は、銃口から出る空気の量(エアボリューム)に対して適切なサイズじゃないと意味がありません。
中身のスポンジ、何がいいんやって話
音が消える仕組みは、音波(空気の振動)がスポンジの細かい気泡を通り抜けるときに、空気の「粘性摩擦」によって音のエネルギーが熱エネルギーに変換されるから。
| 素材 | 特徴 | 得意な帯域 |
|---|---|---|
| 百均ウレタン | 入手しやすく試しやすい | 中低音域 |
| メラミンフォームおすすめ | 激落ちくん。密度が高く高音カットに強い | 高音域(2kHz〜4kHz) |
| 高機能ウレタン高性能 | 連通気泡の密度が高く位置バレしやすい高音を効果的にカット | 高音域(2kHz〜4kHz) |
まとめ
どれだけ良いサプレッサーを付けても、大前提として「メカボックスの駆動音(ギアノイズ)」がうるさければ、ただのフロントヘビーな飾りになってしまいます。
駆動音を極限まで減らすことが大前提。ここを疎かにするとサプレッサーはただの飾り。
無駄な破裂音を出さないセッティング。エア量の最適化がサプレッサーの効果を最大化する。
この地道なステップを踏んで初めて、効果を体感できる消音になる。
まだまだ検証の余地がある、底なしに楽しい世界です。皆さんも手持ちのサプレッサーの「内径」、ちょっと観察してみると新しい発見があるかもしれません。
それでは今回はこの辺りにしておきたいと思います。ではでは〜!